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『同じ光で、なぜ逆?』の文字と、発毛促進用の『頭髪の成長を促す』、脱毛用の『毛を減らす』を反対向きの矢印で対置したアイキャッチ

発毛レーザーと脱毛レーザーは何が違う?

髪を増やしたいカミオと、すねの毛を減らしたいユウタ。漫画「同じレーザー、逆の願い」では「レーザー」で意気投合しましたが、実際の機器も同じものなのでしょうか。

発毛用の低出力レーザーと脱毛レーザーは、目的に合わせた設計・照射条件が違います。 毛を減らすために熱を使う機器と、頭髪の成長を促す機器を、出力の強弱だけで使い分けることはできません。FDAの脱毛用光機器の区分⁠と発毛用機器の区分⁠でも、用途は分かれています。

目次

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毛を減らす熱作用と、頭髪の成長を促す低出力光

脱毛用の光機器は、毛が生える構造である毛包へ熱を作用させ、毛を取り除く・減らす目的で使います。FDAの市販向け脱毛用光機器の区分にも、熱で毛包を壊す目的が記載されています。

一方、2014年のHairMaxの提出資料⁠は、頭皮へ低出力レーザーを届ける、加熱を目的としない発毛促進機器を説明しています。対象は一定の進行度・皮膚の条件の男性型・女性型脱毛症で、どんな原因の脱毛にも、すねやヒゲにも同じように使えるという資料ではありません。

「加熱を目的としない」は、熱が一切出ない、刺激や副作用がないという意味ではありません。毛包を熱で壊す脱毛用とは、目指す作用が違うということです。

設計や照射条件は、具体的にどう違う?

発毛用と脱毛用の個別機器を、提出資料で比べると次の違いがあります。二つの機器の仕様例であり、すべての製品に共通する数値や、使用時に選ぶ設定ではありません。

表は横にスクロールできます →

比べる点発毛促進用の例:HairMax LaserComb 41/82脱毛・減毛用の例:US 450
光の条件波長655±10nmの低出力レーザー波長808nmのダイオードレーザー。照射エネルギーと、1回の照射の長さを調整する仕様
光を届ける設計くしの歯で髪を分け、頭皮へ光を届かせる光を吸収する対象の色素へ熱として作用させる。冷却系も備える
照射の管理振動で頭皮上の位置移動を知らせ、所定の時間で停止する設計照射する面積・エネルギー密度・照射の長さ・繰り返す頻度が仕様として定められている

表の根拠は、上のHairMax資料とUS 450の提出資料⁠です。US 450は、米国資料では処方用の機器に区分されています。家庭用の機器全体を比較した表ではありません。また、このHairMax資料が、僕の国内向けLaserBand 82 ComfortFlexと完全に同じ仕様かは確認できていません。

波長は光の性質を示す値です。それだけで結果が決まるわけではなく、どの範囲へ、どれだけの光を、どんな時間配分で届けるかまで機器ごとに設計されています。単に「赤い光だから同じ」「数字が大きいから強く効く」とは比べられません。

なお、US 450資料でいう長期的な減毛は、治療終了後に生え直す毛の数が長期に安定して減ることです。一度当てれば永久に毛が生えないという保証ではありません。

同じ機器を、出力を変えて流用してもいい?

脱毛用を弱めて発毛用にしたり、発毛用を長く当てて脱毛用にしたりしないでください。 確認した資料は、それぞれの用途と条件についてのものです。別の目的へ転用したときの安全性・効果を示していないため、自己判断で代用できません。

メーカーのComfortFlex説明書⁠も、指示どおりに使い、指定されていない操作・調整・手順へ変えないよう求めています。変更すると、危険なレーザー光の曝露につながるおそれがあるという注意です。これは米国公式に掲載された説明書なので、手元の製品ではその製品に付属する説明書の用途・対象部位・注意事項を確認してください。

「毛のためのレーザー」という商品名だけで選ばず、増やしたいのか、減らしたいのか。その目的と、使いたい部位が説明書の対象に合うかを確認します。不明な点はメーカーや施術を行う医療機関へ聞き、別製品の照射時間や頻度を借りて使わないことが大切です。

発毛について、どこまで根拠がある?

日本皮膚科学会の2017年版ガイドライン⁠は、男性型・女性型脱毛症に対するLED・低出力レーザー照射を推奨度Bとし、適切な機材を使うよう勧めています。ただし、研究ごとに光源・波長・出力が異なるとも記しています。LEDも含む評価で、赤く光る製品すべての評価や、特定の人の発毛保証ではありません。

また、FDAの510(k)⁠は、安全性・性能の情報などを審査し、既存機器との実質的な同等性を判断する手続きです。日本での承認を意味しません。2017年版ガイドラインの記述だけで、現在の国内製品の承認状況も判断できません。

研究の対象機器・条件と、自分が使う機器・併用するケアは分けて考える必要があります。何週間の記録で何を判断するかは、ヘアマックスの期間目安と研究の評価時点に整理しています。

僕が使っている機器と、記録していること

使用前の保護フィルムが付いた、本人購入のレーザーバンド82 ComfortFlex。開封時の実物写真

僕が購入・使用しているのは、レーザーバンド82 ComfortFlexです。この写真は既存の開封記録のもので、新しい使用日や効果を示す写真ではありません。

髪を分けて頭皮へ当て、位置を動かす機器であることは、初日の装着感と準備・照射・片付けの記録で実物の写真とともに残しています。同時にミノキシジル外用液も使っているため、今後の髪の変化を機器だけの効果とは判断できません。

僕の写真が示せるのは、購入した機器や使う手間です。発毛用と脱毛用を比較する効果試験や、機器だけで髪が増えた証拠としては扱っていません。

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