「ミナさんの好きな感じで」。美容室で、大人の余裕を見せるはずだった。
カミオをモデルにした創作漫画です。出来事・会話はフィクションです。
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美容室。鏡の前に座るカミオに、ミナがケープをかける。
ミナ「今日は、どんな感じにします?」
脳内作戦、開始。細かい注文はしない、大人の余裕、好印象。
カミオ(ここは、センスを信頼してる感じで……)
カミオが鏡越しにキメ顔を見せる。
カミオ「ミナさんの好きな感じで」
ミナ「じゃあ、似合いそうな感じにしますね」
ミナが前髪にくしを当てる。
ミナ「前髪、少し短くして……」
カミオの余裕が一瞬で消える。
カミオ「あっ、前髪は残してください」
ミナ「じゃあ、長さは残して、少し軽くします?」
カミオ「量も残したいです」
返事だけ、やけに速い。
ミナが横の髪にくしを当てる。
ミナ「じゃあ、横をすっきりさせましょうか」
カミオがくしを目で追う。
カミオ「そこも……」
カミオが指先で毛流れを示す。
カミオ「前に持ってきてるんで……」
ミナ「あ、なるほど」
ミナのくしが一旦止まる。
二人が鏡の中で、カミオの髪を見ている。
ミナが耳の横にくしを移す。
ミナ「……もみあげは?」
カミオは最初と同じキメ顔に戻る。
カミオ「そこは、ミナさんの好きな感じで」
ミナ「はい」
耳の横で、小さく「チョキ」。